まり先生のリトミック講座 レベル2「サウンドスケープ」に参加をされたみなさま、ありがとうございました。今回も、こちらにて、振り返りをさせていただきますね。
今回のテーマは、「サウンドスケープ」。ドレミなどの音階を有する「楽音」(がくおん)に拘らず、日用品や、自然音を模した素朴な民族楽器の音に親しみ、それを楽譜ではなくて、自分だけにわかるオリジナルな記録方法「音を線で描く」ことにチャレンジしてみよう!ということから始まりました。
私は、この活動を幼稚園時代から長く続けているのですが、一部のこどもさんで、大人の指示に従うこと以外の活動を許されていない子などは、「自分独自の方法」ということに大変戸惑います。お手本のないことが苦手で泣き出してしまう子もいます。やったことのない事に挑むことも、チャンスであると思うので、見た事もない楽器に出会ったきっかけに、文字でもなく、他の人にみせても意味のないものをあえて描いてみるという実験をしていただきました。
2つのセッションは、それぞれ1個ずつの音のでるもの(楽器とはかぎらない)を選んでいただき、それらを順番に音に鳴らしてみて、他の方は、それを「描く」というものです。楽器の名前等は、写真のキャプションに記載しました。
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ここで、第二回の全体像の動画をご覧ください。
いろんなサウンドスケープ楽器に親しんでいただき、それを「線で描く」ことで、脳内にファイルをつくるイメージでインプットをしていただきました。このように体験をほんの少しでもしていただくことは、とても重要で、ただ講義として受け止めるだけだと、知識として活かすのには少し努力が必要なのですが、作業を付け加えることで、すぐにツールとして楽器を使ってみようという気持ちになることを狙っています。
次に、みなさんにご持参していただいた(または、レンタルした)ぬいぐるみを「アバター」として使用するセッションをしました。「アバター」とは、身代わり、自分の代行役のことで、ちょっとコスプレにも似た感覚で、アバターとして会話をすることで、自分のキャラクターでは言えないようなことも、言えそうです。
「ボク、おなかがすいちゃった」
「ねぇ。あそぼうよ!」
もちろん、アバターですので、高いビルをひとっ飛び、ジャンプをいくらしても疲れません。
このような体験の後は、グループでの創造ワークです。
アバターを主人公にしつつ、楽器や、蝶々の羽やリボンなども使用しつつ、何かストーリーのある「ドラマプレイ」をしていただき、私が、それにピアノ即興で音楽をつけるというものです。
それぞれのグループが、さまざまのストーリーを短い時間で話し合い、うまくまとめてくださっていました。
後の感想コーナーでも、的確なコメントをしてくださる方もいて、有意義な感触を得ることができました。
「表現」という体験の糸口を、それぞれがご持参してくださった愛着のあるぬいぐるみで達成できたので、
次は、全体でひとつの大きな布「プレイバルーン」を使ってのワークです。
![](https://www.murasakimusiclabo.com/web/wp-content/uploads/2023/09/D58864F8-C849-437A-A7A3-2E1150BDC1F6-768x432.jpeg)
プレイバルーンで中に入った状態で、ライトをつけると本当に綺麗ですね!「おしまい。外にでましょう」と声をかけると、「まだ出たくない!」というお声もいただきました。
![](https://www.murasakimusiclabo.com/web/wp-content/uploads/2023/09/8D003694-9EFB-4D86-B7D6-C33A14226B78-768x512.jpeg)
プレイバルーンでの感動の後、間をおかずに「ダンス系」のノリノリ活動をしました。「サウンドスケープ」がテーマなので、「浪曲」の拍子木「柝(き)の説明と、
中南米の「クラベス」という拍子木をつかって、IN THE STONE – Earth,Wind & Fire という曲で、弾けました!リトミックでは、このように「音楽が視えたら」というような音楽の構造を身体で表現することを「プラスティックアニメ」と呼びます。
![](https://www.murasakimusiclabo.com/web/wp-content/uploads/2023/09/1E409A53-7EB9-4E13-BEF0-969EAC6F1BAE-768x432.jpeg)
最後のまとめ
まり先生の得意技のピアノ弾き読み聞かせの体験版です。
このねこのピートシリーズは、楽譜もついていて、YouTubeには、音源付きです。私の演奏は、かなりアレンジしてオリジナル化してしまっていますが、本日のテーマの「サウンドスケープ」のしめくくりとして、いろんな音と、動き、ストーリーが統合されたパフォーマンス「表現」に触れるという目的にマッチしたものだと考えました。
![](https://www.murasakimusiclabo.com/web/wp-content/uploads/2023/09/F4A40248-A33A-4C55-A82C-409B7303E795-768x432.jpeg)
最後の方に、「自転車ベル」「メイドベル」「フレックサトーン」、「ビブラスラップ」(与作で有名な楽器)など、楽音としては微妙なヘルツ(周波数)を発している音をご紹介しました。
不思議なもので、本日の「サウンドスケープ」セッション、2時間ほどを体験すると、これらの音が、普通に「ドレミ」に聴こえてきてしまう?というマジック。
本日の本当のオチは、これだったのかもしれませんね。
それでは、追加、おまけの動画です。
こちらは、ご参考までに。
=参考動画 キャップラットル=
今回持参したもののほかにも、このようなサウンドスケープ(音の環境、状況)をつくる楽器もあります。
=参考動画 サウンドスケープ楽器=