2023 Sep @TOKYO

SSリトミック講座に参加された方、心を寄せてくださっているみなさん、こんにちは。

まり先生です。

4回連続の講座の各タイトルをあらためてご紹介いたします。

level1『リズム道場』

〜自分の好き❤️な音楽、楽器、音について考える。

〜正解のない、思いのままという様に慣れる。

〜楽器を持ちながら、歩いてみる。

level2『サウンドスケープ』

level3『リズムクエスト』

level4『世界のリズム』

1)「なんでもリクエスト〜自己紹介」

私は、幼稚園園長時代も、むらさきmusuiラボになってからも、「教える」ことよりも、むしろ「相手の話を聞くこと」に重きをおいています。私が「音楽を教えてあげる」というスタンスでいるよりも、「その人の好きなこと」を教えていただく時間を共有する方が、私にとっては気持ちの良いことだし、自己紹介でお題にあげていただいた曲をピアノで生演奏をすると、

「自分の好きな曲が、ヘッドフォンでも、スピーカーでもなく、空気を伝わって骨に響く」ということに感動してくださる方もいます。

そして、自分の「好きな音楽って何なんだろう?」ということに向き合うのに、リトミックはとっても役にたつでの、講座の初回の最初の最初に、「なんでもリクエスト」の時間を丁寧に設けて、そして、最終回での皆さんの成長(音楽との距離感、音楽がより身近に感じられるようななったこと)を一緒に喜びたいとも思っています。

2023年のテキスト  今年から、動画とリンクするQRコードもつけました。

2)リトミックとダルクローズ

テキストに肖像画があるリトミックの創始者『ダルクローズ』について。

詳しくは、「ダルクローズ」検索で、様々な団体が、それぞれの立場で検証されています。wikiにもあります。

講座では、ダンスや体操との違いについても触れましたが、私のリトミックの考え方としては、「正解がないもの」ということを、とことん、楽しむことで、日常生活の心身のメンテナンスにも、薬にもなるのが「リトミック」の調整する『パワー』だと思っています。

例えば、膝の調子を気遣って、立ち座りが難しい場合は、自分のできる範囲で身体を自分の動かしたいように動かせば良いので、身体の特定の部分に負担がかかることはありません。

どのように動きたいのか?は、「音楽に自然に身を任せられるように」なること目指しつつ、

その過程において、心の中をたくさんの自分の好き❤️で満たして、幸せな気持ちに、気楽になっていきましょう!

そんな雰囲気が、まり先生の「リトミック」です。

左からフレームドラム2個(小さい方は、自分で羊皮を貼ったオリジナル)、「カンジーラ(インドの蜥蜴皮の楽器を模したレモ社製品)」、アラブレク(鮫皮、ジングルは、五宝星、星の形を表現しています。)、赤ちゃん用のフレームタンバリン

まだまだあるよ!タンバリンの仲間 紹介動画

3)『リズム道場』

むらさきmusicラボのプログラム、コンテンツで、「リズム道場」は、主にタンバリンなど、手で持てる楽器を用いて、「強くなる」で、「リズムクエスト」は、アフリカの太鼓など使って「強くなる」ことを目指してネーミングしています。「強くなる」という表現は、決して、「上手になる」や、「間違えずに演奏する」ことが目的ではないですよ〜というくらいのニュアンスです。

「強い自分になるため」なので、やり方もなんでも、結果的には、自分流で良いと思っています。「つよくなる」は、魔法の言葉だと思っています。

こども向けには、「ロールプレイングゲーム」のように、まり先生の課題をこなせばこなすだけ「レベルがあがる」と説明しているので、回数のカウントも、それぞれ「レベル1」などに統一しています。

タンバリンは、日本では、「タンブリン」という商品名の直径18センチの皮、合成皮革の幼児用のタンバリンが、ポピュラーです。祖は、ペルシャ起源のジングルのない「フレームドラム」と言われていて、世界中には、ジングルの代わりに響き線(エジプト ベンディール)、両面にして、中身に王冠(ポルトガル アデュフェ)、一晩中叩き続けるために軽量化(イタリア タンブレッロ)、ネジでチューニング可能にして、ドラムのように何種類もの音を再現(ブラジル パンデイロ)など、多種多様です。

自分の好みの楽器がなければ、自分で改造することができるのが、タンバリン族のたのしいところです。

私が持参した「カシシ」左側のトランクは、岐阜の「エスペランサ」(提携しているブランド)の製品で中身は、日本の気候にマッチするBB弾。右のトランクは、ブラジルの製品(中身は、種子など)が多いです。

マラカスのように振る楽器なのですが、底や側面など、中身と外側の接触するアタック方法によって、音色が異なり、見かけ以上に多彩な音が特徴です。

軽いので、持ったまま歩くのにも、とても適した楽器です。

時間と空間 拍の大きさをスペースで表現するボールコントロールの様子

4)時間と空間

リトミックをひとことで表現するならば、「時間と空間の芸術」と言われています。

ここでは、ボールを使って、3拍子で使用する空間と、4拍子で使用する空間では、4拍子の方が長い、広い空間が必要なことなどを、体験していただいています。

参加者による、ミニ作曲コーナー。もしかしたら、人生初の「作曲」かもしれません。板のガイドで簡単に、音符の時価がわかる方法は、おすすめです。

5)リズム積み木

リトミックを用いた幼稚園や、音楽教室では、こどもたちに、遊びながら音符の価値を学べるような教具としてのロングセラーで、私のこども時代からありました。

音やリズムをあらかじめ想定していなくても、カルタのように、板を置くだけで、結果的に作曲をしたことにはなるのですが、自分で音をデザインしながら作曲をする際にも、この手法は有効です。実際に、私がタンバリンや、ピアノで音を紡ぐととても、素敵な作品となりました。

世界でひとつの自分の好きな音を見つけよう!積み木は、しょうがいを持つ子たちの通う学童保育のために、ささざまなご家庭から寄贈されたものなので、ひとつとして、同じ対はありません。究極の1点ものですね。

6)世界でひとつの自分の好きな音を見つけよう!積み木

寄付していただいた積み木は、ひとつとして同じ音がないので、それを活用して、参加者さま、それぞれにお気に入りの音を見つけていただいて、進呈することにしました。色を塗ったり、パーツを付け足すことで、自分だけのオリジナルの素敵な音の鳴る置物ができそうですね。次回には、また「木」についても、深く考察をしますので、宿題として、1週間、「木」を自分の側に置くことを経験していただきたいと思いました。

7)見える音楽

J S バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV.1041J.S.Bach Violin Concerto No.1 A-minor

2楽章

リトミックでは、一見、ダンスのように、「音楽を空間で演奏する」という「プラスティック・アニメ」という身体表現の手法があります。

「リズム道場」では、ここで、さんざん、手に持つ楽器で「リズムを鍛えた」ところで、一転、私が何も持たずに「空の手」で、空間を自在に音楽で舞っていると….。

不思議なことに、引き寄せられるように、参加者さんも一緒に踊りつられていましたね。

それはきっと、「音楽が見える」感覚が生まれたのだと思います。何もないところ、訳のわからないところで、いきなり「踊れ」ということはできませんが、正解がないこと、自分自身のために行うことを徹底した空間では、間違えても恥ずかしいという概念そのものが発生しないので、このような「魔法のような出来事」がよく現れて、参加者さんご自身が、自分で自分にびっくりすることが多いです。楽しい発展、展開系でした。

8)グルーヴ

著作権の関係で、曲名 非公表

好きな楽器を持って、こちらは、思い切り発散をする目的での、「ズンチャカタイム」を堪能していただきました。

9)まとめの動画

持参した手作り楽器などの記録用を兼ねて、撮影、編集をいたしました。

次回は、レベル2「サウンドスケープ」です。もっと強くなりましょう!お楽しみに!