まり先生の「SSリトミック」受講者の皆さま、および心を寄せてくださっている方々、こんにちは。

4週連続の本講座も、3回を終えて、いよいよ残り1回ですね。

最終回は、楽団「ぺとら」として、メンバーとともにおおくりいたしますので、

私的には、「マイ千秋楽」という気持ちで、満身創痍でがんばって大きな太鼓をたくさん(人数分)、運搬させていただきました。(笑)

大きな太鼓の名前を改めて紹介しておきますね。お手元のテキストにあるそれぞれの太鼓の出自欄をご参考にしてくださいませ。

 

ざっくり言うと、大きな木の幹と羊や山羊皮を使っている「生命」を感じられるナチュラルな太鼓が「アフリカ」由来。新大陸に渡って、楽器演奏や武術を禁じられていた期間があった黒人たちが、空き缶、空き箱、麻袋などの廃材を利用して、祭りなどのアイデンティティーの保持のために苦労してつくったブラジルの楽器たち。

ペルーでワインの空き箱から「カホン」が作られ、それがスペインに伝わって、楽器としての精度が熟し、フラメンコなどの伴奏に使われることで普及すると、またそれがペルーに逆輸入されて、そこから、中米に北上されて、いろんなバリエーションが生まれました。ヤンブードラムは、キューバ発祥ということです。カホンの仲間たちは、皮を使っていないので、また独特な音色が魅力的ですね。

 

ご参考までに、保育園でも巡回指導している「大きな太鼓であそぼう」の動画をのせておきますね。

 

太鼓を使って、いくつかのセッションを体験していただいてのここの単元での集大成が、この「ドラムサークル」と言われるハンドサインや、合図で行うアンサンブルです。「ドラムサークル」は、いろんな場所で行っているのですが、多くの場合は、最初からこのレベルからはじまることが多いようです。私は、この「ドラムサークル」に至るまで、多くのステップを作って、徐々に太鼓の個性に慣れて、親しんでいただくようにしています。「レベルを全体であげていく」という作業は、いかにも幼稚園的かもしれませんが、いきなりハイレベルなことをして「できる子」「できない子」を振り分けないような教育を長年行ってきた経緯で、どの年齢の方でも、このようなステップを段階的にすすめていっています。この点について、感想をいただけたら嬉しいです。

前半、大きい太鼓に親しんで「ドラムサークル」の領域にまで進んでいただいた皆さんと、後半は、前回好評だった「プレイバルーン」をまた新しい切り口で楽しんでいただきました。本日の裏テーマは、「ちょっと悪いことをする」として、カラーボールを思いっきり散らかしたり、紙をビリビリにしたり、緩衝用のビニール袋を踏み潰したりして、ストレスを解消していただきました。これは、楽しかったですね〜。

2時間の長尺なので、休憩を兼ねたインターバルとして、さまざまな楽器体験コーナーも用意しています。

さて、後半のレポート。

 

参加者のみなさん、もちよりの写真や絵本などを即興演奏するコーナー

後半のパートの最初は、宿題にしておいた「まり先生に弾いてもらいたいお題」を持参していただいて、それをピアノで弾かせていただきました。

・大好きな写真集

・パンの作り方の料理本

・元気のでる団扇

・携帯のフォルダにある花の写真など

いろんなイメージを頂戴して、それをピアノ即興演奏をしたのですが、その中で自分的に秀作だったのは、「我が家のペット」の写真で、トイプードルの可愛い写真を数点ご持参いただいて、好きな食べ物などいくつかの情報をいただいて、トイプードルの歩く速さなどを意識して、即興演奏をさせていただきました。最後に、そのワンちゃんが、飼い主さんに甘えるところで〆られたのが、自分でもナイスでした。

無声映画のカツベン伴奏では、作品の時代背景や、映像の尺などの関係で、用意する曲は練習しますし、何よりも2時間くらいの長尺を演奏し続ける筋力をキープするために、稽古スケジュールをマッスルにプランニングしていきます。でも、本番は、活動写真弁士さんの台詞、説明、叙情的な口上にあわせて、即興で対応していくので、今回は、そのトレーニングにもなって、大変おもしろかったです。

 

締めくくりは、写真の「オルガニート」です。

無声映画での伴奏は、私は、シンセサイザーがメインで、オーケストラ音色や、民族楽器、和楽器などを入れるのが好きなので、わりと電気系なのですが、アクセントとして、スピーカーを通さずに、やさしい音が欲しい時などは、このオルガニートに曲を打ち込んで(穴あけて)演奏することもあります。

「リズム道場」「リズムクエスト」をいろんな公共施設、教育施設で巡業していると、

「私は楽器ができないので」とか、

「楽器を習ったことがないので」

という謙遜というか、「壁」を最初に用意してから、私に話しかけてくださる方が多いことに気づきました。

 

私の指導方法に、太鼓も「ドラムサークル」に入る前に「ズンチャカ」と自由気ままにやっても良い時間からステップアップしていくのも、自作楽器で、まったく誰もが初めて触る創作的なものを作っているのも、「習ったことがない」壁を取り去りたい気持ちからです。

「習ってない」壁は恐ろしいです。

習っていない「今」ではなく、多くの場合、「ピアノは3歳までに習わなかったら手遅れ」などの呪縛もあるので、「こどもの頃に楽器の習い事ができなかった過去」までが立ちはだかります。

今は、PCやタブレットで、誰でも音楽は作れる時代となりました。

でも、PCをつかわなくても、穴をあけるだけでも、オルガニートは曲を奏でることができます。

 

年齢を重ねていくうちに、かつてできることが衰えていくこともあるかもしれませんが、知識と経験は、どんどんレベルがあがっていっていると思います。そんな気持ちで、私は、本講座を毎回、「レベル」表記をしています。

幼稚園園長時代も、現在の「むらさきmusicラボ」でも、発達しょうがいと言われている人、グレーゾーンと言われている人などとのご縁が絶えたことがありません。最近では、「劣っている感覚」があるのとは逆に、「ギフテッド」と言われる「頭が良すぎる」とか「感覚が鋭すぎる」方とのご縁もポツポツと経験していっています。

「ふつう」なんて、ないな〜。というのが、実感です。

 

「リズムクエスト」に参加されている皆さんも、多種多様。

ほんとに、彩が豊かです。

楽しい時間を共有させていただいて、本当に嬉しい、楽しいです。

 

あと、1回となりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。