【年長児卒園記念プログラム 太鼓の愉快な仲間たち】

2022年3月16日収録

まもなく卒園の皆さんにむけた「まり先生」の卒園記念プログラムの今年の最終回です。

1回目「小学校にある打楽器」
2回目「まり先生の得意な打楽器」
3回目は、愉快な大きな太鼓を紹介したいと思っています。

演奏 坂本真理 むらさきmusicラボ

坂本真理ホームページ 楽団「ぺとら」 オリジナル楽器作り実験室

まり先生の秘密基地 むらさきmusicラボの楽器、公的な博物館や図鑑と性格が異なり、全ての地域をコンプリートすることが目的はなく、個人的に好きなものを集めたり、作ったり、縁のある場所や人から大事に譲り受けたものもあるので、所蔵楽器には傾向があったり、似たものがたくさんあったりします。色鉛筆の全色を揃えるようなイメージではなく、お気に入りの絵具を混ぜて好きな色をたくさん作って並べているような感覚で、日々音遊びを楽しんでいます。

楽器を所蔵するということは、それぞれを綺麗に掃除をしたり、メンテナンス、壊れた時には修理をしたり、自分で直せない場合は専門家の力を借りる人脈も必要です。

皆さんが楽器の展示してあるお店や、博物館に行った時に、
「お手を触れないでください」
という注意書きによく出会うと思います。

触ってはいけないということは、触って落としたり、乱暴に叩いて壊れる人がいるかもしれないけれど、どの人がそうだかわからないから、全員触らないでね!ということです。

まり先生の楽器がみんなが触っても良いのは、みんながまり先生の注意をちゃんと聞いてくれる良い子だからで、みんなもちゃんとその注意を守っていますよね。

そして、もし、壊れてしまった場合でも、まり先生は自分で直したり、人に頼んだりして、ある程度は回復することができます。でも、お金がかかるので、できれば壊してほしくないなぁ〜。

でも、楽器を大切にする気持ちは、「触らないでね」という遠くから見ただけでは育ちません。楽器と仲良くなるためには自分で音を出したいですよね。
だから、まり先生は、みんなのために楽器を運んで持ってきているというわけです。
この経験は、とってもとっても貴重なのですよ!

保育園でのリトミックの思い出として、心の宝箱にしまっておいてね!

1) チンバウ(Timbau) ブラジルの北東部(南半球なので赤道の近く、暑い気候の地方)で真ん中を叩くと低い音、端っこを叩くと高い音がでる片面の太鼓です。

2) ヤンブードラム(Yambu・drum) 図工室の椅子のような四角いカホンという楽器の仲間でドイツのメーカー シュラグベルグ社の製品で、打面材は本皮と木材の合成材「スキン・ウッド」という新素材を使用しているために不思議で奥行きのある音がします。

3)タンボーラ ヂ クレオール(Tambora de Créole) ブラジルのCONTEMPORANEA社製品という事以外、私は詳しくはわかっていませんが、楽器受け継いだ時にこどもたちが馬のように跨って楽しく演奏する方法を教わりました。大人が立って演奏をする似た楽器には、「チンバウ」や「アタバキ」がありますが、この楽器は、真ん中に膨らみがなく円柱形なので、馬のりスタイルの演奏ができるのだと思います。すでにカタログには載っていないので、とても珍しい楽器だと思います。

4) トーキングドラム /タマ(Talking Drum TAMA )
アフリカの楽器 日本の鼓のように紐を脇で緩急させて言葉のイントネーションのような抑揚を表現できる楽器。まり先生はポケモンの名前や果物の名前などを太鼓でお話しするのが得意です。

5) レインスティック(Rainstick)
チリの楽器。空洞の木に釘やサボテンのとげを細かく打って、種や小さな雑穀物を入れた体鳴楽器。雨の音がする。

6) シェケレ(shekere)
ひょうたんにビーズを纏わせたシェーカー楽器です。まり先生は、最近、これを作るのにはまっていて、これは飲み物を入れる水筒の瓢箪に、赤い木のビーズをつけて編みました。
いろんな大きさの瓢箪にそれぞれあったビーズをあわせるのは、とても楽しいです。だいたい毎月第四日曜日に、東京都北区 王子駅下車 飛鳥山公園で2時から4時まで、「あがた森魚 タルボピクニック」というイベントでシェケレを演奏しています。シェケレの編み方をいろんな人に教える活動もしています。