1 リトミック指導者養成発表

リトミック音符の時価ステップのピアノ~

コレオグラフィー ピアノ曲

スイスの踊り「可愛いお辞儀&ケンケン遊び」

リトミックを教えることに興味を持っていらっしゃる方、保育者の方に、ぜひ観ていただきたい発表です。

言いたいこと。

ズバリ!

お教室でこどもが習うリトミックと、

幼稚園や保育園で、クラスで取り組むリトミックは違う!

と、いうこと。

 

幼稚園で専任として、園長として、園庭での自由あそびとともに、園児を見つめつつ、リトミックを行ってきた私としては、保育者でリトミックをする場合に、お伝えしておきたいことがたくさんあります。

そして、保育者にリトミックを教えることは、本当に楽しいです。

自分の経験してきた「保育あるある」とリトミックの応用を初めて共感してくれる人を見つけた思いで、一生懸命、伝授させていただいています。

ポイントのひとつとして、

リトミックの大事な要素の中に、「身体の解放」があり、踊りのように上手い下手があるわけではなく、正解がない部分が多いリトミックですが、リトミックの動き手にとって、音楽とぴたっと一致した動きができると、子供でも、ものすごい達成感があります。

そこでの、子供の顔からのメッセージを読み取って、褒めてあげる。認めてあげる。先生は見ている、ということを伝えるためには、たとえピアノを弾いていても、目は(顔の向き)は、鍵盤ではなく、子供たちを見ています。

一般的に、ピアノを弾くということは、譜面を見ている印象があるかもしれませんが、リトミックのピアノでは、譜面はおろか、鍵盤さえ見る事ができない。そんな中で、子供を動かす術をする、これがまず最初の大前提です。

そして、動きやすいピアノの弾き方の習得方法としては、私が子供役で動きながら、必要な間合いを合いの手のように、声で入れていきます。デジタルではないので、空間の都合上や、ニュアンスが変わっての足の置き場などで、微妙に動きづらい音があります。それを、リトミック用に修正します。

バレエピアニストのように、ジャンプするならば、子供の着地を待ってあげて、ジャ〜ンと「決め」の瞬間を作ってあげる。

その瞬間の気持ちよさが、「身体の解放」と感じると私の経験では思います。そして、それが、子供には、「楽しい」になるのです。

成功体験を積み重ねるうちに、子供は楽しくなる。

「保護者が参観していない」「いつもの保育室のリトミック」「いつもの担任の先生のピアノ」のリトミックだからこそ、腕を磨いてほしいと思うのです。

ひとり担任で、この「いつものリトミック」の予告をした時に、園児たちの「え〜〜〜!マジィ〜」という、落胆の声は聞きたくないですよね。

年長ならば、担任に気をつかって、「たのしみ〜〜」と言ってくれるかもしれませんが、年中以下だと、天気の良い日なら、外で鬼ごっこの方が良かったと言われるかもしれません。「こども自身にとってのメリット」が、ダイレクトになることで、自然と、同僚や、保護者さんにも、リトミックのメリットは、伝わってくると思います。

リトミックが子供の修行にならないように。

少なくとも、運動会の練習と、リトミックが同列にならず、リトミックは、クラス内でのお楽しみ会でのゲームの位置くらい、子供たちに理解しやすい「お楽しみ感」の待遇がほしいところです。

そうでないと、保育者のモチベーションがね。

リトミックを教えるのには、ものすごい準備と引き出しが必要だから、それなりに園児に喜んでもらわないと、ワリが合わないですよね!

大人にとってのマッサージくらいの効能が、こどもにとってのリトミックだと、私は思って、リトミックをやってきました。

 

保育士さんが、自分の園児のために行うリトミック。

今回は、「こどもを動かすピアノ。四分音符や全音符などの音符の時価をステップするのに、適した展開と、スキップから四分音符、終止ポーズに促すまでの展開(テンポをだんだんスローダウンする)ことなどを発表に盛り込みました。

生徒役でステップで協力してくれるのは、ラボの小学生チームと、幼稚園児から選抜1名。

 

続いて、スイスのフォークダンスを2曲。リトミックの応用のダンスの曲として、「いますぐ現場で使える曲」として、練習したものを発表してもらいます。

リトミックというと、「プラスティックアニメ」(動的造形)として、音が見えるように、アナリーゼをして、身体を楽器化する活動を思いえがく方も多いと思うのですが、動きの活動として、「コレオグラフィー」という活動が欧米では活発なようです。

リトミックの要素をいっぱい詰まらせた振り付けをあらかじめ、先生がしてくれて、生徒をそれを習得することで、ブートキャンプのように、知らず知らずにリズムを学べるというものです。

譜面通りにピアノを演奏するのは違う、

リトミック指導をする上でのピアノ学習というものを、

発表いたします。というコーナーです。

お楽しみに!

(出演のY先生は、現役の中堅保育士です。日曜レッスンの他、今週は平日にも勤務後にラボでレッスンに来てくれるそうです。応援をよろしくお願いいたします!)