午前と午後のレギュラークラス、それぞれにて、

2月に入ってから、千代紙に親しむためのプレ工作からはじまって、

少しずつすすめてきた「節分」への取り組み。

 

私は、「節分」は、「春を待つこと」とともに、「数への概念を育てる機会」と思っているので、

今回は、このような「粒感」を感じさせて、数えやすい「豆まき」セットをつくりました。

 

昨今では、

鬼を退治する、鬼に豆をぶつけるような「節分」が、保育の現場でもあるようですが、

私は、豆は、「撒く」もので、

『鬼さんは、豆が撒かれると、思わず拾って数えてしまうので、その間に、鬼さんに春を持ってきてもらい、みんなも怖くないように」

と、ラボでは、伝えています。

だから、

鬼さんが、おもわず、数を数えてしまう小芝居を、がんばってやってみました。(笑)

鬼にみたてたボードにも、みんなはやさしく「退治」ではなく、

「春」をもってきもらうこと、

「邪気」ということに思いをはせながら、

決して、「いじめ」につながらない制服欲を煽らない育ちを守ります。

小さなことですが、

このような「やっつけた」感が、弱いものいじめにつながりませんように、

保育者として、母として(クラスのリーダー的な存在にはなれない、ひっそり系のこどもの親として)思うところがあります。

 

音楽は、優しくないとできません。

思いやりが、アンサンブルに、ハーモニーになると信じて続けています。

鬼だから、悪者だからやっつけて良いが、

「罪人は、死刑」につながり、戦争につながるという考え方もあるかと思います。

 

そして、

このような大きな活動の後には、

「お清め」「水に流す」行動も必要です。

幼稚園時代は、

勝ち負けのある「お相撲大会」の後に、豚汁をふるまっていた時代もありました。

本当に、鬼さんが、春を連れてきてくれたような小春日和のなか、

外のテラスで、バーベキューのような体験をしました。

 

28年間、幼稚園でフル勤務(そのうち21年間は園長)をしていて、

50歳になり、セミリタイヤのつもりで、マイペースで、自分なりの保育と音楽を融合させた、素敵な時間を過ごさせていただいております。

思いがけず、サイレント映画や、楽団など、音楽の演奏の方も充実しておりますが、

家族のように、週に3回通ってくれるレギュラーのクラスの皆さんと、

こうやって、春をまつ一時を過ごせて幸せだと思いました。

 

感謝をこめて。