無事に終映いたしました!

「伊豆の踊り子」が92分の長尺作品なのですが、こんなに長い日本の作品は初めてだったので、日本風の音階「ミヤコ音階」での即興演奏のネタ、引き出し作りの勉強をたくさんしました。本作は、何本かこれまで映像化されているのですが、それぞれの作品ごとに、いろんな方がブログで作品評を寄せていて、その中で、「水」に関しての描写に触れている方がいたので、それをヒントに、私の演奏上のテーマとしては「水」の描写を特徴付けていこうと思いました。

=「伊豆の踊り子」の中の「水」の描写シーン=

・初登場シーン:多分道端で小用を足した後と思われる情景シーン 
・初ロマンス:みずみずしい果実をも水原とともにもぎとるフレッシュ感
・水筒で間接キッス
・饂飩を勢いよく豪快に啜り、口に押し込む、飛沫が飛ぶ。
・湯殿で脱衣棚に着物をダン!っと放り込む。映像にはないけれど、その後、きっと湯船にドボン!と勢いよく飛び込む姿が連想される

・水原と二人で橋の上から運河を見下ろす
withとろとろすすむ運河の水

・水原との川べりの語らい
wthさやさや流れる川

海辺の小径
ざぁ ざぁ
波打ち際
ずぅーずぅー、引力を感じる海水、たっぷり。


ぼろっぼろ、溢れ出る涙。
つーっと、つたい降りる涙。
泣きすぎて、涎もしたたる、それを無造作に拭く。

別れの船出、水を切ってすすむ船。波跡。

■それぞれ一人ずつが心に感じる時の❤️テーマ

■水の反映:みずみずしいところは、ハープ音色 キラキラ✨(ドビュッシーの「月の光」の和音進行の一部を拝借)

〜〜〜

主人公の想い人「水原」の瞳の色がモノクロだけれども、きっと鳶色で澄んでいるんだろうなぁ〜と想像できる男前でした。BTSのJINに、似ています。「ワールド・ワイド・ハンサム」です。

第771回無声映画鑑賞会
[川端康成没後50年『伊豆の踊子』と文芸映画]
10月26日(水)


『伊豆の踊子』
昭和8(1933)年 松竹蒲田撮影所作品 (92分)
原作/川端康成 監督/五所平之助
出演/田中絹代、大日方傳、小林十九二、新井淳
弁士/澤登 翠

『東京行進曲』
昭和4(1929)年 日活太秦撮影所作品(24分)
原作/菊池 寛 監督/溝口健二
出演/夏川静江、小杉勇、一木礼二
弁士/山城秀之


『動物村の大騒動』
弁士/尾田直彪
演奏:坂本真理
会場/
江東区 古石場文化センター
     江東区古石場2-13-2  電話 03-5620-0224
(東京メトロ東西線「門前仲町駅」2番出口より徒歩10分)
料金/
一般2000円 学生1600円 前売、電話&E-mail予約1500円
子供(中学生以下)1000円 会員優待券1000円
電話&E-mail予約は公演前日の午後6時まで受け付けます。
(但し、規定枚数に達した場合はその時点で受付を終了致します。)
■予約・お問合せ
無声映画鑑賞会事務局
電話 03-3605-9981 (受付時間 平日の午前10時~午後6時)
FAX 03-3605-9982
E-mail: katsuben@matsudafilm.com
※E-mail予約の場合は、「○月○日無声映画鑑賞会前売予約」、枚数、代表者のお名前を明記して、メールをお送り下さい。
E-mailにて御予約いただいた方には[予約確認]のメールをお送りしています。
マツダ映画社ホームページ 詳細
https://www.matsudafilm.com/…/kansyo…/kansyokai-771.html