無声映画の話の続きです。
私は長く幼稚園園長として勤務をしてきた経歴がありますが、現在は自営の「むらさきmusicラボ」でのレッスンを拠点に、保育園での定期指導&不定期での公共施設などでリトミック や、楽器体験、楽器づくりなど幅広い講師活動をしています。
長年、演奏活動を共にしてきたパーカッションの師匠 故小澤敏也(ブラジルのタンバリン パンデイロの名手)から引き継いだブラジルやアフリカの楽器や、楽器メンテナンスの仕方を取得するつもりからだんだんと自作楽器をつくるようになり「サウンドスケープ」音の情景を楽器でつくることにも大変興味があります。
これまでも、いろんな打楽器を無声映画にも登場させてきました。
撮影 黒沢孝行
アントニーとクレオパトラ」
キーボード、ピアノ、フレームドラム エジプトの曲を挿入、アラブ音階での即興演奏等
「石川五右衛門の法事」喜劇のドタバタにぴったりシンクロさせる効果音楽器
「石川五右衛門の法事」ご存知木魚、おりん
「TEMBI」(アフリカの動物ドキュメンタリーとドラマ)アフリカの民族打楽器など
ブラジルの鳥笛(マウリリオ)や金属製の鼻笛、風の音などのネイチャー音の再現
撮影 黒沢孝行
時代劇チャンバラなどは、キーボードに内臓されている歌舞伎カテゴリーの様々な楽器音色を使うことが多いです。生で使用するよりも、スピーカーから一緒に聞こえる方が良いケースもありますよね。
ちなみに弁士さんとの距離感はこんな感じです。
マツダ映画社ツイッターより 無声映画鑑賞会@古石場文化センター
ごくごくたまにですが、マツダ映画社関連以外では、演奏のみの無声映画伴奏の機会もあります。
たくさんの楽器を使用したケース
アフリカの野生動物紀行を撮影した作品「TEMBI」(国立映画アーカイブ)の練習風景
アフリカの太鼓たちのほか、アフリカ音階の木琴バラフォンやカリンバなども使用しました。
ちなみに、演奏時の暗さはこれくらいです。
足下は、基本はダンパーペダルのみのことが多いです。
ボリュームペダルを使用すると、足下に灯が必要なので滅多に使わずに、キーボードに音量をプリセットすることが多いです。