ラボは私ひとりで運営しているので、無声映画や外部講座、ラボでの大人の飛び込み案件などの予定が立て込んでいる期間は、ご新規の貸切利用、ビジターなどの予約受付を控えさせていただいています。

なかなか予約が取れないラボなのですが、ピアノ教室、リトミック教室を運営されている大人の方で、私のレッスンを定期的に受けてくださっている先生方の生徒さん限定の講座を開催しました。

ラボは、研究施設なので大人、こども、保護者様を問わず会員さんに向けにラボを時間貸しするシステム「BASE」を設けています。ラボを秘密基地のように、自分のお城として、それぞれの仲間や生徒さんたちをオーガナイズしていただいて、後にその学びのカンファレンスも行いました。今回は、お二人の先生が参加をしてくださったので、参加者、保護者様の発想や音の実験の様子など、これからの教育技術の発展に役立ちそうな感触に恵まれました。

今回の講座は、音を決める要素がそれぞれあらかじめジャンルわけされています。

ラボで用意したサンプルは、ひと袋¥500で詰め放題でも提供させていただきました。ご自身で集められたビーズと比較することで、持参のビーズの「役割」も推定でき、これからの夏休みで新たな創作に結びついていくと思います。

終了間際には、図鑑NEOにも掲載していただいたサンバ楽器とアンサンブルも体験していただきました。

スルド(大太鼓)を鳴らすと部屋が震えるほどの振動を感じます。生の楽器ならではの楽しみを感じていただけたらと思いました。

公民館や会議室で実施される「講座」と異なり、ラボにはラボならではの「自由さ」に関するグランドルールもあります。

講座の受講費と、必要な分だけ自分で選ぶ材料の精算のシステムも、「インクルーシブ」が標準と思っている方には、少し面倒に思えるかもしれませんが、時間と空間、知識に係る対価と、自身の持ち帰る購入物をわけて試算する経験は、「世の中」を知る脳を育てます。

本日の参加者様のご興味で、工具や釘、ビス類などDIY方面の事柄もあり、こどもたちの「作りたい気持ち」にすぐに応えるために取り揃えている設備、消耗品についてご紹介する機会もありました。

・制限時間内に達成させるタイムマネージメント

・意欲、モチベーションをキープする環境設定

・ひとりの子のケアに偏らず、全体の進行を鳥の目で見守るオーガナイザー、講師の姿勢

・「やりたい」気持ちを尊重されること

・オールインクルーシブと対峙する受益者負担、必要な分だけをチョイスする選択肢

〜〜ここのところ、「体験格差」「愛着障害」など、悲しい論争がありますが、このような体験を通して、何をもって「自由」なのか?「音はやっぱり科学だ」など、親子の会話が爆誕していく様を想像しつつ、先生方とのカンファレンスも終えました。

本日の材料は、この後も何回かラボで講座使用し、9月の各保育園での楽器づくり体験を経て、量はサイズダウンしますが、最終的には、ラボの小学生の2クラブなどで、自由工作のパーツとなります。

ラボでのクラス、クラブ活動では、各自のピアノ、その日のメインテーマなどをクリアした後に、これらの自由工作コーナーを利用する権利があるというちょっとしたミニ共和国のようなこどもでも報酬と対価が得られるシステムとしています。博物館のような環境で、本物楽器に触れて音を聴きながらの楽器工作が、参加者の皆さんの心に残れば幸いです。