2023年11月22発売の小学館の図鑑NEO「音楽」に、楽器所有者として、撮影、QRコードから読み取る短い演奏録音に協力させていただきました。
私の生徒さんたちむけに、「ラボの楽器」が所蔵されているページがわかりやすい手作りのパンプレットを用意しました。私とそれぞれの楽器との出会いなどのプチ物語も添えられています。「マラカス」の仲間のうち、シェーカーの集合の楽器もありますので、全部で21点の楽器について協力させていただきました。
収録にあたって、楽器によっては、「日本でのその楽器の第一人者」という方もご協力をされているので、私のような演奏だけを生業としていない音楽教育者がそこに関わっても良いのか?という自問もありますが、これらの楽器たち、自分の手作り楽器などたくさんの「音のでるあそび」をこどもたちと長年展開をしてきましたので、「こどもたちが喜ぶ図鑑」なので、私のラボの楽器たちは、普段から実際にこどもたちがたくさん触れて、音を出しているというエネルギーには自信を持ちつつ、これからは「図鑑音楽」をこどもたちと一緒に紐解きながら、そこから出発するいろんな疑問や発見を共有していきたいと思っています。
壁面に飾れるサイズの協力楽器たちと、説明用に必要な関連楽器たちが、ラボの展示コーナーに集まりました。保育士研修向けの「閲覧資料」にも、図鑑チラシなどをまとめています。
むらさきmusicラボのこどもたちが、図鑑に収蔵された楽器たちと記念写真を撮りました。
臨週火曜の「アンサンブルクラス」(大人むけ、子連れ可)では。当面の間、最初ページから順々に「図鑑音楽」を紐解いていく予定です。ひとりで学びすすめることができる「図鑑学習」ですが、共同学習も楽しいはずなのでワクワクしています。
リトミック巡回指導をしている4つの保育園、系列の保育士研修の場でも、「図鑑音楽」は、大活躍中です。保育園の最初の授業(年長児)では、図鑑やチラシをみながら、丁寧な楽器の模写をする姿や、「音が出る図鑑」に感動した子たちが、「カブトムシの羽の音が図鑑で聴けたら」などの、想像力も羽ばたかせていました。
=個人的な感想=
300人もの楽器所有者の方々が、この図鑑に協力をされたそうです。その中のひとりとして、参加をさせていただき、推薦をしてくださったオリエンタルパーカッションの立岩潤三さん、バグパイプ他、中世古楽器の楽器所有者として、撮影、録音のスケジューリングをあわせて調整をしていただき、大きな現場に不慣れな私と同行をしてくださった近藤治夫さんに感謝を申し上げます。
民族楽器、こどもが喜びそうな楽器がたくさん収録される図鑑なので、ミュージシャン仲間、演奏を生で拝見させていただき身近に感じられる方々と、たくさん図鑑上で共演させていただいているのも、本当に光栄で幸せです。
そして、SNSなどで拝見するかぎり、大人の方がご自身の勉強、知識の拡充のために、本書を購入されている様子も、素晴らしい動きだと感じています。
ご存知の方も多いと思うのですが、私は、幼稚園園長を退職後(2016)、むらさきmusicラボでの活動と並行して、無声映画に生演奏をする仕事もさせていただいているのですが、その中で、様々な楽器に悩んで参りました。そんな中で、「あ、この図鑑、あの作品の時にあったらなぁ〜」という図鑑に収蔵されている楽器名をここに載せておきます。特に、「日本の古い笛」たちについては、「格」「身分」についての知識がなく、わかった単語からネット検索という調べ方だったので、膨大な時間を費やしました。本書では、わかりやすい「それを使う人」がイラストで提示されています。
このように、たとえば「音楽をつくる」といった、物事の縦糸と横糸を紡ぐような作業においては、ネット記事やwiki検索では足りず、図鑑を開いて、その分類や、類似のことがらを一覧で多角的に眺めるということで、それまで蓄積された知識が縦横無尽に紐づいていくのだなぁ〜と思いました。
・ジラフピアノ
・リラピアノ
・龍笛
・篠笛
・笙
・琵琶