9月の土曜リトミックは、

昨年同様、

「渋谷ズンチャカ」の装備をそのまま展開しての「むらさきズンチャカ」でイベント風に。

ラボでは、普段、工具や文房具は、私が通常するものは、オフィススペースに壁がけしているのですが、グループで使う用キットは、それぞれの場所に仕舞ってあります。それが、携帯用のボックスに入って、『ドン」とあるのは、ちょっとお祭り感覚。いつもと違う感、満載です。

とはいえ、普段から工作や木工に慣れていて、

そして、楽器で遊ぶ、音に親しむことに慣れているファミリーなので、

ズンチャカで使い切った「100円ショップグッズ」のパーツがなくても、みなそれぞれ工夫をこらして、イチからパーツを組み合わせて素晴らしい作品を製作しました。

全員ではないのですが、写真に撮れた作品を紹介します。

 

「あかちゃん 鈴 帽子」

動くと帽子の先の鈴が鳴って、あかちゃん自身も、みんなも楽しい。

 

「緊急時対応 携帯 着装セット」

男の子らしい「必要なもの」を盛り込んだ七つ道具アイテム

下部に金属製の鈴があり、

中央の赤い車の先端についているマグネットの吸引の力が作用します。

青いのは、防犯ベル。

風船のストーリーは、聞き逃しましたが、きっと何かの危険から守ってくれるはずです。

「オーシャンドラム」

両面太鼓の中に、小さいビーズをいれて揺らすと海の音になる楽器があります。

そんな感じで、中のキラキラビーズがうごくたびに、ザラザラ音がなります。

鍵をワッシャーがわりに、ビスで留めています。

こうゆうネジの使い方、穴をあける場所などのアイディアは、

さすがのお父さんの経験!という感じでした。

 

「スラップスティック」           「お花の時計 ギロ」

木をつなげて、「鞭」のような音を出す楽器を、「スラップスティック」と言います。

オーケストラで、実際に、鞭を振り回すと危険なため、同じ音を出すものを演奏として使用します。

それにとても近いものが、ラボの木材ストックから発掘した素材で出来上がりました。

「組み立てキット」は、「何をつくるか?」最初から決まっていますが、

材料をみてから、「これで何ができるだろう?」という発想は、小さいころからの経験があってこそ、身につくものなので、こういった体験を親子でできるのは、本当に貴重です。

 

ギロは、紙皿の中央に、「カルトナージュ」金具を仕込んで、まわるようにして、その摩擦で音がなる工夫をされています。工夫もさることながら、そもそも「ギロ」という楽器が、あることを知らないとできない作品なので、普段のリトミックの積み重ねがでている作品だと思いました。

 

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ラボの通常の工作よりも経費がかかるので、

外部のイベントのあった後にやることの多い大掛かりな工作デーは、そんなに機会は多くないのですが、それでも、アRボに通っている子たち、そして、サポートしてくださる皆さんは、慣れているなぁ〜と、グルーガン、電動工具をお父さんや、ママたちが、それぞれ自分で操作をしてくださることに脱帽です。

むらさき幼稚園で、理事長先生は、「すべり台」「プール」「砂場」など、業者をいれずに、自力で組み立てていて、その様を園児たちは、安全なところから見守りながら、「つくられていく過程」を学びました。

「触って良いもの」

「他の人が大事にしているもの」

「ぐちゃぐちゃにされると困るもの」

などを、小さいうちに、こうやってつくりながら、こどもは学んでいきます。

ビスもM3とM4など、太さの規格があり、それにあわせて穴をあけるドリル先をみつける。

こうゆう手順をたくさん経験してほしいな、と思っています。

外部のイベントに、一見でいくと、

私も、「プロの工作屋」のような感覚で受け取られるのか、「ワークショップ」なので、アドバイスと、手助けをするつもりが、スターバックスでの細かいオーダーのように、「やってほしい大人」が多いな、と感じることがあります。

みんなが同じものをつくる「組み立てプラモデル方式」の手順ならば、バイトスタッフでも、そのナビゲートができると思うし、お好みのオプションでの組み合わせを用意することもできると思います。

私の想定している「オリジナル楽器づくり実験室」は、科学への入り口だと思っています。

音が鳴る、鳴らすという目標のために、考える時間と、素材との出会いの環境をプロデュースするのが、私の役目。難しいところ、未経験の事柄については、引き受けますが、「オーダーメイドの楽器づくり」を全体をみる場で、ひとりにかかわることはできません。

「むらさきmucsicラボ」にきている皆さんは、たいへん自立しています。

いつか、中高生くらいになったら成長したら、私のアシスタントとして全国に帯同したいし、

そして、身についた創作する力をいろんな分野に羽ばたかせてほしいと思います。

 

【貸切予約】にて、「オリジナル楽器実験室」もグループ、ご家族で予約を承ります。

使用する素材のグレードによっては、貸切¥5000の他に、素材費が別途かかる場合もあります。

 

【外部出張】の場合は、基本の企画・講師料と交通費の他、おひとりさまあたり約1000円の素材費を申し受けて、「オリジナル楽器づくり実験室」を請け負います。材料が選べる、工夫ができるという点が魅力の講座ですので、だいたい持参した素材の半分を使う計算で準備をします。主催者さまにとって、余った材料の処分の必要がなく、申し込み人数、キャンセルなど心配がないので、合理的なご提案だと思っています。

 

王冠に穴をあけて、針金をとおす。ジングルのできあがり。

たくさんの種類のビス、ワッシャー、釘から、最適なものを選ぶ。サイズの特定。

作業台を使用しての電動ドリルでの穴あけ。

この作業台には、ジクソーも取り付けてあります。

鈴や鐘などの素材は、常設しています。