ラボにいつも来ている子にとってはおなじみの電動工具やグルーガンを駆使して、

ビジターの皆さんからは、店頭にはあまり出ていない私が探しだし素材や、柄のない色のみのマスキングテープなど、こどもの創作意欲をそそる演出に、子育てのヒントになるとのご意見をいただきました。

幼稚園園長時代、自由工作が苦手な子、すぐに誰かの真似をしてしまう子の指導に頭を悩ましていました。

工作が上手な子をよく観察していると、気になる素材、呼ばれていると感じる素材を手にとると、

「この素材で俺は何をつくろうか?」

と、すでにある特徴を活かして、どうアレンジするのか?という思考をすることに気づきました。

反対に、苦手な子は、近くにかなり進んだ工程に入って楽しそうに工作をしている子をみて、

「○○ちゃんと同じものを作って」

と、助け舟を求めます。保育者も全員が正解を持ち合わせているわけではなく、ひとつひとつの出来事から、先生として成長していくものですから、新米の先生は、つい自分ができることをしてあげたくて、その子の「やってほしい」希望を叶えてしまうかもしれません。

そして、全体の保育の流れを考えると、ひとりひとりに違うものを作られると時間がとられるので、「キット化」「プラモデル化」した教材を用意することになりがちです。

だから、こういった「自由工作」「素材から何を作るか?」という育ちの機会は、ご家庭でしっかりチャンスを見届けてほしいと思っているのです。

ラボは、音楽だけではない総合藝術リベラルアーツを目指しているので、音楽に将来的に結びつく色々な活動、特に想像力を掻き立てられるMONOをまり先生は、いつも探して歩いています。

なので、こうした工作系のお祭りにおいて、

「まり先生、これはどこで見つけたんですか?」

と、言われるのが一番嬉しい!

そう思った工作のお祭りでした。

 

*紙やテープなど、工作自体も何個でも作って良いよ!と、創作には制限を設けないまり先生ですが、「ビー玉」だけは、持ち帰りは必ず一人1個と決めています。

それは、『危険』だからです。

ビー玉は、誤飲するとかなりやっかいですが、幼児の場合、鼻に詰めてしまう可能性もゼロではありません。後で家庭に持って帰ったあとに、何個持ち帰ったか曖昧だと、赤ちゃんがつまんで口にいれてしまう可能性もあるでしょう。

ビー玉に関してだけは、まり先生の管理が厳しく、一方、おはじきは自由だったりするのですが、まぁそれは、ラボのこどもたちが大きくなって、まり先生の思い出話にしてくださいね。

園長時代から、プールの排水溝(髪の毛が引き込まれて溺れる可能性がある)と、ビー玉(保育ではほとんど使用しないのですが、簡単に入手できるので、男子のポケットに自然に入っていることがあり、油断できません)を目の敵にしているまり先生なのでした。