お喋り前の小さなヨチヨチ期のお子様、

ママやパパと一緒の前期の幼児のお子様、

保護者なしで参加の幼児期後半と学童のお子様、

誰かと誰かは知り合いという感じのつながりでの公共施設でのイベントにお招きいただき、

「はじめてのリトミック」というようなワークショップをさせていただいてきました。

 

そんな中で、思い出した「お喋り前のこどもたちのパワー」について、記録しておこうと思いました。

 

今回は、対象年齢が幅広いこと、

親子で参加の人もいれば、こどもだけの参加の人もいる。

同じ活動をすることは、難しいのですが、

メインに注目を集める活動を持っていって、

それに対しての対応をそれぞれの年齢に応じて、各自のおまかせでアレンジして、それぞれの楽しみ方をしてもらいました。

ピアノを弾きながらのご挨拶「パチパチこんにちは」

歌にあわせての出席。

「誰にだってお誕生日」の歌にあわせて、自分の誕生月に手をあげてもらいました。

リトミックを継続している方を対象した場合は、ここから、

「ソルフェージュ」(耳の訓練、音感教育)

「リズム運動」ピアノにあわせて走ったり、ストップ、スキップなど身体を動かすこと。

ふたつの流れになります。

でも、今回はトライアル目的の方も多く、

「リトミックってどんなものかな?」

という皆さんが多かったので、

ブラジルの振る楽器「カシシ」を使った楽器遊びをしました。

ぐるっと円陣になって、楽器をまわし、音色を確かめることから、だんだんと歩いたりと空間を使う活動に移行していきました。

リトミックで、耳から聴こえたとおりに身体をコントロールすることは、訓練な高度なテクニックを必要とするのですが、

例えば、小学生の男子からみると、

一見、ダンスでもない変な踊りを踊らされている〜ように見えがちです。

<<耳で聴こえたことを脳で理解し、正しく足や手に伝え、時には手足をバラバラに動かす。>>

大人でも、音楽や運動の経験を問わず、初めての人には難しいので、ちょっとやってみたけれど、できないことが自分にとって馬鹿らしいことに思えてしまうこともあるようです。

初心者の方には、あえて遠回りをして、いろんな活動を体験してもらい、

それらの活動を効率よくできること、そして、日常生活にたくさんの応用ができる基礎的なプラクティスがリトミックであることを伝えようとしています。

 

一方、おしゃべり前の柔軟なお子様たち。

一般的に、この時期のベビーさんたちは、「待てない」ものだと思われています。

でも、私は、この時期の一番の力は、「待ってる」

ことだと信じています。

「こんとあき」という絵本に、そんなテイストの表現があって、この時期の子がイメージしているファンタジーお姉さんの世界なんだな、と思っています。

 

カシシの活動の後は、

「リボン」の活動。

新体操のリボンの簡易版なのですが、リボンを自分の好きな色で、何本でも使ってよくてという自由な工作から始めました。

学校や園では、だいたい与えられた長さ、本数が決められていますよね。

私は、これも自分で決めるのがリトミック的だと思っています。

リズミカルな音楽にあわせて、リボンをゆらして楽しく活動をしました。

今回のワークショップは、トライアルなので、年齢対象を幅広く、いろんなアプローチをしましたが、

ワンコーナーだけ、おしゃべり前の小さなお友達タイムを設けました。

私は、この時だけ、声のトーンを「おかあさんといっしょ」にチューニングします。

すると、どうでしょう。魔法のように、本当に小さい子たちだけが、集まってきます。

そして、小さい子むけのコンテンツ「いないいないばぁ〜」をやりました。

本当は、これには、大きいバージョンのライオンや、象もつくってあったのを最近、処分してしまったのですが、

需要があれば、また描こうかな?

面白かったのは、大絶叫、大興奮の小さい子たちを、

冷静な目でみている大きい子たち。(笑)

 

私は、元幼稚園園長。28年間の保育経験があります。

リトミックと同時に、3歳には3歳なりの、7歳には7歳なりの「気持ち」があり、それぞれ違うことも、

いろんな形でお伝えしたいと思っています。

 

2m四方の少し大きな布での活動のころには、

すっかりベビーさんも、小学生さん、園児さんたちも垣根なく、活動に参加してもらえました。

 

最後に絵本「ねこのピート だいすきなしろいくつ」をピアノ弾き語り読みをしました。

 

参加をしてくれた皆さんにお土産は、「フレキシブルカイト」。

頑張って、参加者分、全て手作りをしました。

 

長く幼稚園でも、この凧を使って、凧あげ遊びをしていたのですが、

凧あげ初年度の年少さんは、まず手をあげて走るということが未経験のため、凧を地面にひきづってしまいます。

次に、人のいない方向に走っていった方がぶつからないと気づきます。

リトミックでは、円にならずに、それぞれがブラウン運動のように、自分で方向を決めてステップをします。

これは、大変、凧揚げと似ているな、と思うのです。

 

リトミックが正規カリキュラムに入っていた私の幼稚園では、年長になると、誰ひとり、凧あげでぶつかる子はおらず、

風を有無も見極め、無風の時には世間話をして過ごすなど、無駄な力量を使わない姿をみせていました。

 

はじめてのリトミックに参加したこどもたちが、それぞれ凧あげ遊びを楽しんでくれて、

その仕組みや科学が、

リトミックを体験し、技術を積み重ねることととても関係があるということを覚えていてほしいな、と思いました。

 

次回の文京区でのワークショップは、3月に場所が取れれば開催ということです。

むらさきmusicラボでは、少人数の貸切も行っていますし、月曜日の休館日には、出張もしています。

 

*おしゃべり前の小さい子たちがくいつくリトミック

*色彩や聴覚の細胞が発達し、表現の欲求が高まる2歳 アートなリトミック

*年中児限定 イメージの世界を広げるリトミック

*年長〜 パーカッション、太鼓でリズム遊び

 

もちろん、年齢を絞ったワークショップやレッスンでは、このようなピンポイントの指導で高い効果も期待できます。

親子で参加してしていただいて、お子様のその年齢でできる旬を覚えていていただくことも、素敵だと思っています。